最初に、オーナー所持の予備球KT-88を含めて各真空管のエミッションを確認します。
規定値を割り込んでる物は無くて全部使用可能です、良かった。
MC60はプレートとカソードの分割負荷なので厳密なペアでなくても許容できます。
6550もKT-88も個体差が大きいので厳密なペアが必要なら困ってしまいます。
販売店ペアでは選別精度が足らず別途大量の選別が必要ですから。
(その為、マランツ整備は大変です‥)
それでは、Rchブロックコンデンサ交換に掛かりましょう。
旧式でスナップ固定、上手く外れて頂戴!と念じて丁寧に半田付けを外しました。
何とか上手に外せました。ベース部分は鉄板製でダメージも無く再使用出来そうです。
そして、その他の部品も老朽劣化している物を交換しました。
やはり、A&Bソリッド抵抗は抵抗値が上昇しているので交換します。
そして、複数の修理痕跡が見られるので主要部分の配線を半田付け修正します。
誰かが中途半端に修理していて、べた付け半田でしたから。
またカップリングコンデンサのオリジナル部品はBLACK CATでしたが、
数年前の修理時に全数交換しました。絶縁抵抗が低下して全滅でしたから。
真空管ソケットと出力ターミナルはオーナー希望で清掃のみです。
Lchも、ブロックコンデンサとソリッド抵抗を交換しました。
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