回路図作成と点検
まず回路図を現物から起こします。
MCカートリッジ専用なので入力端子から昇圧トランスに入ります。
次に5692+1626の2段アンプを通ってLCイコライザユニットに信号を送ります。
5962は100kΩの抵抗負荷、1626はトランス負荷でトランスには直流を流してます。
両真空管はシングル増幅のCR結合で負帰還はありません。
出力管シングルのパワーアンプと同じですね。
別シャーシの電源は、整流菅WE274Aにて両波整流し、
2段LCフィルターにてリップルを取り300Vを供給しています。
全ての真空管は直流点火です。アンプシャーシ側でブリッジ整流してます。
電源を入れて各部電圧を測定して回路図に記載します。
電圧配分は適切ですし、シンプルな回路で何処にも無理はありません。
ただヒーター電圧が少々不足ですが、これは後ほど検証します。
次に、抵抗とコンデンサを実測します。
A&Bソリッド抵抗は、全て表示値よりも抵抗値が上昇していますが
極端な変化/劣化はありません。
ケミコン類は、ほぼ表示どうりの容量です。
結合コンデンサは容量値/絶縁抵抗とも問題無し。
これで回路図が出来上がり、第一弾の点検が終わりました。
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