ヤマナカ技研 寝屋川の真空管アンプ専門店



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  Ah! Prologue Twoの修理

「少し前から、Ah!Prologue Twoの右側から雑音が出るので治してほしい。」
と電話が入りました。
はい、判りました御任せ下さい。必ず修理して復活させますよ。


オーナー宅を訪問し、
状況確認します。
・・ところが、
今日はノイズが
出ません!
「どうして?」
オーナー絶句・・・
 結局、試聴用CDを最後まで聞いてしまいましたが雑音は出ませんでした。
 その間に状況を聞き取ります。
 ・何時頃から使用して、どれくらいの頻度でお聞きですか?
  「平成18年に新品を購入して使い続けています。
   平日は2時間程度、週末は4〜6時間ぐらいです。」
 ・購入後に真空管は交換されたことがありますか?
  「いいえ、一度も交換していません。」
 ・どんな感じの雑音が出るのでしょうか?
  「ブっとか、ぶつっと言うようです。
   レコードに埃が乗っているような感じでしょうか。」
 ・その他に、異常はありませんか?
  「雑音と関係有るかどうか判りませんが、AUX2端子から音が出ません。」
 雑音症状を聞いていないので判断出来ませんが、
 どうやら不規則雑音なので、
 ソケット類の接触不良や
 コンデンサの故障かもしれません。
 あるいは真空管の老朽劣化も可能性ありますね。
 累計5,000時間は越えていそうですから。
 またAUX2故障も気になります。
 そこで底板を開けて内部を点検します。
 芋半田は無さそうです。
 割としっかり配線出来てますね。
 じゃあAUX2は?
 あらら、入力端子付近で、
 しっかり断線していました。
修理1 AUX2
 先ず、AUX2端子の断線を修理します。
 RCAジャック取付も緩んでいたので、
 ナットを締めてボンドで回り止めしました。
 さあ、AUX2不良は直りました。
 では雑音は?

修理2 雑音退治
もう一度、システムに接続して試聴します。
CDを1枚通しで聞きますが、雑音は出ません。
そこでアンプ上部通風孔を塞いで内部温度を上げて見ます。
2枚目のCDを掛けて、5分程度経つと・・出ました!

ボソ‥ブツ‥

この雑音は何処かの接触不良の感じですね。
そこでシャーシを軽く叩くと出たり止まったりと
状況が変化するじゃないですか。
では最初に真空管ソケット端子を清掃して見ましょう。
もちろん忘れずに真空管のピンも綺麗にします。

<<試聴再開>>
温度を上げてもショックを与えても雑音は出なくなりました。
どうやらソケット接触不良が原因だったようです。
購入後、一度も真空管を触った事が無いそうですから。
   修理完了
 今回は、出張現場で修理が終了して何よりでした。
 修理に持ち帰ると、その間はオーディオが無く困りますからね。
 音楽を聴いて疲れを癒してらっしゃるのです。
 ただ真空管の寿命も心配なので、何かあれば御連絡ください。
 次回は、代用アンプを持参して来ます、とお伝えしました。
 とにかく喜んで貰って気分良く帰途に着きました。
 
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