ヤマナカ技研 寝屋川の真空管アンプ専門店
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Victor FMチューナーの修理
「FMチューナー Victor FX-711を修理して欲しい。」
と連絡が入りました。
当所は真空管専門ですが、お引き受けします。御任せ下さい。
宅急便でVictor FX-711が届きました。
不具合内容
@電源基板上のケミコンが劣化していると思うので交換してほしい
Aメモリーバックアップ時間が短いので大きなコンデンサに交換してほしい
了解です、しっかり修理してお返しします。
修理1
電源回路のケミコン液漏れに見えたのは固定用ボンドでした。
しかし容量減少していたので周辺部品も一緒に105℃耐熱品に交換します。
そして発熱するトランジスタに小型放熱器を追加して温度上昇を低減します。
これで当分の間温度上昇による劣化は起こらないでしょう。
修理2
バックアップ時間が短いのはFX-711回路設計上の問題もあります。
MPUに加えて別のメモリーチップもバックアップしている為で、
他機種よりもバックアップ時の消費電流が大きいのです。
そこでコンデンサ容量を10倍にします。(0.047F→0.47F)
また関係する箇所のコンデンサをケミコンからタンタルコンに替えて漏れ電流減少を図ります。
ただ基板上には大きすぎて装着出来ないのでパネル裏のシャーシに貼り付けました。
再調整
一通り修理が終了したので、各部分の調整を行います。
@フロントエンドトラッキング調整
AIF部同調・モノ歪み調整
Bステレオ回路調整、パイロットキャンセル、セパレーション、ステレオ歪み
Cミューティングレベル、ステレオランプ点灯レベル
DSメーターレベル(直読機能があるためです)
測定
修理完了後に測定した結果です。
修理完了
特殊な歪み低減回路や検波回路はありませんが基本性能が優秀です。
その為か、とても良い音が出ます。KENWOODやSONYの中級チューナーと良い勝負です。
Victorチューナがこんなに良かったとは驚きました。
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