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  SONY FMチューナー ST-J75の修理

FMチューナー SONY ST-J75を修理して欲しい、と連絡が入りました。
当所は真空管専門ですが、お引き受けします。御任せ下さい。



宅急便でST-J60が届きました。
不具合内容
 @FM受信感度が悪い。AAMは普通に聞こえる。
 Bステレオセパレーションが不安定で時々モノラルになる。
 Cオートチューニングが放送周波数で停止しない。
 D電源が勝手に切れる場合がある。
おやおや、かなり重症ですね。大丈夫です、しっかり修理します。

修理1
 調整部分が、全て狂っていました。
 最初にフロントエンドの調整をしますが調整後安定しません。
 トリマーコンデンサが劣化していたので全部交換すると落ち着きました。
 IF回路、MPX回路と順番に全ての箇所を再調整することで高性能が復活しました。
 オートストップ不良は検波回路調整で直りました。
修理2
 電源が時々勝手に切れる!不良は修理1の間には発生しませんでした。
 そこで基板上の部品にショックを与えて様子を見ますが再現しません。
 仕方なく試聴を兼ねてランニングテストを始めると、出ました!
 どうやら何処かが温もると再現するようです
 もう一度基板裏側を点検すると見つけました!
 それも2箇所!電源制御トランジスタと基板間配線に半田クラックです。
 トランジスタは繰返しの熱疲労、配線は機械的応力疲労ですね。
 どちらにも半田修正にて処置完了です。
 電源回路のケミコンも容量減少していたので周辺部品も一緒に105℃耐熱品に交換します。
 これで当分の間温度上昇による劣化は起こりません。

  測定
 修理完了後に測定した結果です。
 当たり前ですが、弟分のST-J60より高性能です。
 特にスペックに出ない音作りで数段上の音質です。


   修理完了
 特殊な歪み低減回路や検波回路はありませんが基本性能が優秀です。
 IFバンド切替や、感度切替もありませんが受信性能も良好です。
 なによりもSONYらしくない甘く柔らかい良い音が出ます。
  

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