|
カバーを開けた背面です。
出力菅811Aが2本、整流管5R4GYが4本見えます。
811Aのプレート電圧は1000V近いですから危険ですね!
取扱注意です!
|
|
カバーを開けた内部です。
ドライバー6W6GTが2本、6SN7/12AX7が見えます。
高圧電源は1000V耐圧のオイルコンデンサ―です。
|
|
NO.1の底板を取った底面内部です。
コンデンサー類は劣化しているようですね。
|
|
No.2の底板を取った底面内部です。
コンデンサー類がNo.1とは違いますね。
|
早速、簡単に内部確認しました。
NO.1アンプには、カップリングコンデンサの芋半田と絶縁不良ですね。
電解コンデンサの液漏れは見られませんが、容量減少しているようです
NO.2アンプは、一度修理されたようでコンデンサのメーカーが異なっています。
そしてメーカー違いだけでは無くて容量値も違いますね!誰だ勝手に変えたのは?
方針は決まりました、老朽部品を交換し調整して初期性能を取り戻します。
内容は、@ブロックケミコン、AA&Bソリッド抵抗、Bフィルムコンデンサ、
その他にも修理途中で見つかった部品も修理交換が必要になるでしょうね。
|
|
|
NO.1アンプの部品交換を始めました。
ブロックケミコンは老朽劣化しているので
新品に交換しました。
芋半田付けを含め半田付けを全部
やり直して清掃しました。
|
絶縁低下したカップリングコンデンサは
TRW製の600V耐圧と
Malloly製400V耐圧に交換、
抵抗値が狂ったソリッドは
抵抗値確認した新品に交換しました。
これらが位相反転バランスが狂って
歪/出力不良の原因でした。
|
|
|
|
部品交換後に性能確認すると残留雑音が大きく、ウーファーからハムが聞えます。
測定すると10mV近くありました。原因を調べると12AX7ヒーター回路の
接地コンデンサの不良で交換すると5mVまで半減したけど未だ大きすぎます。
どうやらこれで正規状態らしくて何処にも不具合はありません。
しかしHiFi用途ではSN不足ですからハムバランサーを追加してSN比を改善します。
その効果で残留雑音は1.5mV迄下がり何とか実用範囲になりました。
|
|
部品交換が完了しました。
入力端子がネジ式端子でHiFiでは使い難いのでRCA入力端子を追加します。
|
|
|
修理後に確認するとNO.1もNO.2もしっかり100Wの出力が出ます!
|
オーナー宅に納品設置して試聴確認しました。
ダブルウーファーの大型システムで比較的大音量で試聴しました。
順調に歌い始めました!よしよし、良かったね。
今後はパワーアンプを使い分けて楽しむそうです。
|